(質問)共有状態が解消されるまでにどれくらいの期間がかかりますか?


(解説)

これもよくある質問です。当職としては共有物分割協議に際しても判決になった場合の見通しを伝えた上で期限を切って交渉申し入れをして、期限内に交渉が成立しなければ直ちに共有物分割請求訴訟を提起するといってできるだけ早期解決できるようには努めています。

純粋に共有物分割請求だけの問題であれば、検討課題は現物分割ができないか、共有不動産に取得希望者はいないか取得希望者の取得は相当で代償金支払能力はないか、和解は可能かといったところです。純粋な共有物分割請求だけの問題であれば検討課題は多くはなく短期間で解決することも可能です。その結果半分近くは半年から1年以内に解決できています。

ところが、様々な事情があって長期化して2年近くかかっている事案もあります。

例えば共有者は高齢であることが多く、途中で相続が発生することがあります。そうすると法定相続人探しをするなどで日数を要することになります。

あと持分買取を希望する共有者がいる場合に融資の承認が降りないので待って欲しいという要請がされることがあります。待てないといって競売を命じる判決を取得することも不可能ではないのですが、特に相手が居住している場合には裁判官から待ったらどうかと言われることも多いですし仮に判決をしても高等裁判所に控訴されてそれまでに数ヶ月かかることを考えれば融資を受けられるか様子を見た方がよいとも言えます結果的にこれで数ヶ月かかることがあります

さらに、共有関係を発生させた遺言書や遺産分割協議書の効力を争ってくることもあります。そうするとこの争いに付き合わざるを得ないことになって長期化することになります。

共有物分割請求のよくある質問


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