共有物分割請求の代償分割・全面的価格賠償とは

共有物分割における代償分割とは、代償金の支払いという手段を用いて共有状態の解消を図ることを言います。この代償分割のうち、共有者の1人が不動産を取得し他の共有者が代償金のみを受け取るものを全面的価格賠償といいます。この全面的価格賠償以外の代償分割の方法としては、部分的価格賠償というものがあります。この部分的価格賠償というものは2つ以上の共有不動産があって、これを共有者間で分け合う時に評価額の高い不動産を取得した人が評価額の低い不動産を取得した人に評価額の差額を代償金として支払うものです。

とすれば共有不動産が1つしかなくて現物分割を行わない場合の代償分割では代償金のみを受け取る共有者が現れることになるのでこの場合の代償分割は全て全面的価格賠償ということになります。

部分的価格賠償が行われた場合は、A,B2つの不動産を分け合っているので「分割」と言えるのですが、1人が不動産を全て取得して他の1人が代償金だけを取得するという全面的価格賠償は実質的には「譲渡」であってもはや「分割」と言えないのではないかという意見もありました。

ところが、平成8年の最高裁判例で全面的価格賠償も共有物分割請求の分割方法として認められたことから、実務上で広く用いられることになりました。

この全面的価格賠償は民法に明文がなく、平成8年の最高裁判例で認められたものですが、仮に現物分割が認められる事案でも全面的価格賠償の要件を満たす場合は全面的価格賠償を命じる判決を出す事になることから最優先で検討すべき課題となっています。

なお全面的価格賠償を認める要件としては、共有者の1人が不動産を取得するのが相当であることと、価格が適正に評価され共有物を取得する人に適正に評価された代償金の支払能力のあることがあげられています。詳しくはこちらをご覧ください。

さらに代償分割を行う具体的な方法についてはこちらを,そして代償金の支払期限についてはこちらをご覧ください。

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