持分買取業者の共有物分割請求訴訟に対して持分買取の和解を成立させた事例
共有不動産 大阪府にある相談者居住の建物と敷地になっている土地
これは兄弟間で共有となっていた土地建物について兄弟の1人の持分に対して強制競売手続が行われて買取業者が持分を買い取った案件でした。
買取業者は競売で持分を買い取った後で、不動産に居住している共有者に対して高額での持分買取を要求したところ本人がこれを拒否したため、買取業者から共有物分割請求訴訟を押されました。このため不動産に居住している共有者から依頼を受けて対応しました。
競売事件の評価書を元に買取金額の交渉をしていたのですが折り合いがつかず、鑑定手続をとり、鑑定金額を元に算出した金額で持分買取の和解を成立させました。
持分買取業者に持分を買い取られてしまうとその後の交渉は非常に難しくなります。持分の競売手続がとられた段階で持分を買い取っておけば金銭的負担はもっと軽くなったと思います。
またこの案件は大阪地方裁判所での訴訟でしたが、大阪に出張することなく、電話会議裁判で裁判手続を行いました。依頼者とは私がたまたま近畿地方に出張に行った際に相談を受けていたことからこのような対応が可能となりました。
【交渉で他の共有者から共有持分を買い取った解決事例】
・高齢の依頼者がリバースモーゲージで不動産担保ローンを組んで持分を買い取った事例
・判決で持分強制買取が可能であることを示すことによって、他の共有者からの持分買取に成功した事例
・依頼を受けて約2ヶ月で他の共有者から持分を買い取って単独所有となった事例
・10名以上で共有していた借地権付建物について他の共有者の持分を買い取った事例
・区分建物を兄弟2人で共有していた事案で、居住している共有者が居住していない兄の持分を買い取った事例
・兄弟間の対立で共有不動産の売却ができなかった事案で、妹の持分を買い取った事例
・兄弟で土地を共有していた事案で、共有物分割協議の申し入れで弟の持分を買い取って自己の単独所有の不動産とする形で解決した事例
【訴訟で他の共有者から共有持分を買い取った解決事例】
・持分買取業者の共有物分割請求訴訟に対して持分買取の和解を成立させた事例
・共有物分割禁止特約があることを指摘して時価より3割程度安い金額で相手の持分を買い取った事例
・互いに取得を希望していた共有不動産の取得ができた事例
・複数の共有不動産のうちの1棟の土地建物を単独取得し、他の不動産を他の共有者の共有とするという形で共有関係を解消した事例
・共有者の1人が他の兄弟との共有土地上に娘夫婦との二世帯住宅を建てている事案で共有物分割請求訴訟で他の兄弟から持分を買い取った事例
・昭和60年頃の相続不動産で相続手続をとらずに法定相続人が30名に増えた事案で共有物分割請求訴訟で他の共有者から持分を買い取り単独所有にした事例
・兄弟4名で4つの不動産を共有していた事案で、1つを依頼者単独所有とし残り3つを他の兄弟の共有とする形で解決した事例
・親子でテナントビルを共有していた事案で、共有物分割請求訴訟を提起して金融機関から融資証明書の交付を受けることによって全面的価格賠償を命じる判決を取得し依頼者の単独所有とする形で解決した事例
・自宅を建てる際に親に購入資金の一部を負担してもらい土地建物を共有していた事案で、共有物分割請求訴訟を提起して全面的価格賠償を命じる判決で親の持分を買い取って依頼者の単独所有とする形で解決した事例
・自宅を建てる際に親に購入資金の一部を負担してもらい土地建物を共有していた事案で、共有物分割請求訴訟を提起して全面的価格賠償を命じる判決で親の持分を買い取って依頼者の単独所有とする形で解決した事例
著者:弁護士・福本 悦朗
東京弁護士会所属・福本法律事務所代表弁護士
共有不動産の持分売却に関して10年以上の実績を持つ。
1992年 早稲田大学卒業
1994年 司法試験合格
1997年 弁護士登録
2001年 福本法律事務所開設